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Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第36章 第36章 僕達の引越し協奏曲


和の助言通り、僕は暫くの間、外で一生懸命働いてる翔くんには悪いけど、ゆっくりとした時間を過ごし、その間に、赤ちゃんを迎え入れるための準備を、少しずつてはあるけど、していった。

あ、僕の吐き気&倦怠感(和は悪阻だと言ったけど…)は、翌日にはすっかり無くなってた。

多分、疲れが溜まってたんだと思う。

翔くんは「智にも疲れる時かあるんだな」なんて笑ったけど、僕だってビックリだよ。

こんなこと言ったら雅紀パパに怒られるかもたけど、年を感じちゃったよ(笑)

と、まあそんなことはどうでも良くて…

裁判所からの通知が届いてから、約一ヶ月が過ぎた頃、僕達は再び城島先輩の病室を訪ねた。

そう、いよいよ城島先輩から、僕達の元に赤ちゃんが引き渡されることになったんだ。

城島先輩は、以前会った時より、ほんの少しだけど具合こ悪そうにしてて…

でも、最後だから…と、赤ちゃんをギュッと抱き締める手には、凄く力が入っているようにも見えた。

「智也、って言うんや。偶然かもしれへんけど、智ちゃんと同じ字なんやで?」
「智也くんかぁ…、凄く凛々しいお顔してると思わない?」

智也くんのほっぺを指でツンツンしながら、隣の正直くんを振り返ると、翔くんはなんだかとっても複雑な顔をしていて…
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