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Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第36章 第36章 僕達の引越し協奏曲


数分後、普段より数倍酷い寝癖頭で来た和は、僕の顔を見るなり、ニヤリと笑った。

っていうかさ、人が苦しんでるのに、普通笑う?

「あのさぁ、潤も、それからパパも言ってたんだけど…」
「潤とパパさん…が?」

聞き返した僕に、和がコクリと頷く。

「気持ち悪いんだよね?」
「うん…」
「おまけに眠気もあるんだよね?」
「うん、まぁ…」
「ふーん、なるほどね?」

え、なになに?
ちょっと怖いんですけどぉ?

「それってさ、悪阻とかじゃないの?」
「つ、つ、悪阻って、赤ちゃんが出来た時になる、アレ…ってこと?」

いやいや、ちょっと待って?
だから僕、男の子なんだけど…

「なんとなーくなんだけど、受け入れる準備とか、身体がしてんじゃないの?」

そっか…、それは確かにそうかも。

勿論、自分で産むわけじゃないし、当然自分のお腹を痛めるわけでもないけどね?

「まだ時間あるんでしょ?」
「うん…」

赤ちゃんを迎え入れるために、まだまだこれから色々揃えたりしなきゃだからね…

「じゃあさ、それまでの間はさ、ゆっくり過ごしたら? 忙しくなるんだしさ…」
「そうだね…、そうするよ」

赤ちゃんが来たら、それこそ今までみたいな生活(性活もね)は出来なくなるだろうし…
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