Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第36章 第36章 僕達の引越し協奏曲
で、結局…
「あ、あ、あんっ、駄目っ…、イッちゃうぅっ…」
誘惑には勝てず(そもそも勝負になんないの)に、僕は翔くんの下やら上やらで散々喘がされ…
「なあ、やっぱり生が良いんだけど…、良いか?」
今更感半端ない問いかけに、僕はコクコクと頷くことしか出来ない。
だってさ、喘ぎ過ぎて喉ガッサガサだし、意識だってあるのか無いのか分かんない状態なんだもん。
判断なんて出来るわけないじやん?
でもさ、そんなめちゃくちゃな状態でも、翔くんが僕の中からズルッと出たことだけは、不思議とハッキリ分かって…
からっぽになって、でもヒクヒクする感覚に、僕は身体を震わせた。
「なあ、智?」
「ん、ん…?」
僕の膝を抱えながら、急に真剣な顔をする翔くん。
ふふ、やっぱり額に汗する翔くんはカッコ良い♡
「そんなに赤ちゃんが欲しい?」
え…?
「そ、そりゃ…欲しいけど、でも…」
僕達はお互い男の子だし、冗談では「欲しい」って言ったりするけど、実際無理じゃん?
「じゃあ…、つくっちゃおっか…」
へ、へ…?
うーん、ますます意味分かんないだけど…
あ、もしかして僕、気付かないうちに女の子に…?
…って、んなわけないか…