Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第36章 第36章 僕達の引越し協奏曲
てっきりお花だと思った小さなパッケージの封を、ピリッと音を立てて切る。
中から出てきたのは…
やっぱりというか何と言うか…
ちょっぴりゼリーっぽい感触の、丁度翔くんのナニにフィットするサイズの、所謂〝ゴム〟ってやつで…
「しょ、翔…くん、これ…」
自然と顔が熱くなるのを感じながら、僕は翔くんにソレを差し出した。
すると、ソレを受け取った翔くんは…
「あーあ、開けちゃったら使わないとダメになっちゃうじゃん…」
ナニの形状にビローンと伸びたゴムを手に、ニヤニヤニヤニヤしてて…
「どうする?」
なんて僕に聞いて来るから、僕も困っちゃう。
だってさ、翔くんが言ってるのも分かるんだけどさ、でもさ今日の今日…しかも、数時間前にシタばっかじゃん?
いくらなんでも、これ以上シタら僕のお尻、ガバガバのガバオになっちゃうじゃん?
「無、無理…だよ?」
ゴムは勿体無いけど、そういう問題じゃないもん!
「でもさぁ、そうすると数が合わなくなんね?」
「か、か、数…って?」
ああもぉ、動揺し過ぎて声ひっくり返っちゃうよ…
「だって、一日一個、365日分…だろ?」
それは…そうだけど、でも…
「ゴ、ゴ、ゴムなんて着けたら、赤ちゃん出来なくなっちゃうけど、それでも良いの?」
いやいや、そもそも赤ちゃんなんて出来ないけどさ…