Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第36章 第36章 僕達の引越し協奏曲
「良いよ、ウーバーでもしようぜ」
「えー、贅沢じゃない?」
これから先、おじいちゃん(は言い過ぎ?)なのなるまで、ずーっとローン払い続けなきゃなのに…
「たまには良くない?」
「そお? じやあ…」
ってことで、結局〝引っ越しには蕎麦だろ〟ってことで、翔くんがお気に入りのお店でウーバーを頼み…
「ふー、お腹いっぱい🎶」
満腹になったお腹をポンポンしながら、さてお片付け…と、ちょっとだけ気合いを入れた丁度その時、お家のインターホンご鳴った。
「え、え、ねぇ、お客さん? え、え…?」
分かりやすく動揺する僕の肩を、やたらと落ち着かこ払った翔くんがポンと叩き、玄関へと向かう。
僕は翔くんの背中に隠れながら、その後を着いて行く。
「どうせ勧誘かなんかだろ」
「そう…かなぁ…」
っていうかさぁ、せっかく居留守もバッチリなモニターだってあるのに、確認しないわけ?
普段、誰よりも心配性なくせにね?
「はい」と声をかけてから、翔くんがゆっくりドアを開ける。
すると…
「ふーん、へぇー、凄いねぇこりゃ…」
やたらと大袈裟に感心の言葉を口にしながら、雅紀パパがひょっこりドアの影から顔を出し…
「やるじゃん」
続けて和と潤が、大きな花束を抱えて顔を出した。