Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第36章 第36章 僕達の引越し協奏曲
掴んだ手が引っ張られて、僕の意志とは関係なく僕の両腕か翔くんの腰に回る。
そして僕の額にチュッてして…
「満足した?」なんて聞くからさ、僕は首を横に振る。
だってさ、おでこにチュツてさ…、そんなんで満足出来るわけないじゃん?
「どこにして欲しい?」
もぉさ、絶対分かっててわざと焦らしてんだよね?
僕、ずーっと唇タコさんなのしてるんだもん。
「翔くんの意地悪…」
「仕方ないだろ? これ以上したら、絶対我慢出来なくなって、引っ越しどころじゃなくなりそうたし」
それはそうかもだけどさ…
「じゃあ、ちゃんとお引っ越し済んだら、いっぱいしてくれる?」
それなら良いよね?
「うーん、どうかな…」
「え、してくれないの?」
誰よりもエッチで、いつだってやる気まんまんな翔くんなのに?
絶対我慢出来るわけないじゃん…
「色々とさ、忙しくなりそうだし…」
翔くんが忙しいのはいつものことだから、今更…なんだけど?
「と、とりあえずさ、無事引っ越しが済んだら分かるから」
「えー、何それ…」
ってことはさ、それまでチューも、それからアレコレすんのも、ぜーんぶお預けってことなの?
えー、そんなの僕…
耐えられるかしら…