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Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第36章 第36章 僕達の引越し協奏曲


流石にダンボールをベッド替わりにするわけにもいかなくて…

床を埋め尽くしていたダンボールを部屋の隅に固め、空いたスペースに布団を一組だけ敷いた。

二人で寝るには狭過ぎる空間に、二人で肩を寄せ合って横になると、何故だか不思議な感覚になる。

「なんかさ、ジャングルみたいだね」
「確かに、ダンボールジャングルだな」

ってことは、ユラユラと揺れてるオレンジ色の電球は、お月様…ってことなのかな。

そう思ったら、自然と笑えて来ちゃって…

「なーにスケベ笑いしてんの?」
「ち、違うし…。だいたい、僕は翔くんみたいに、エッチでスケベな変態さんとは違うんだから」

今だってさ、僕が身動き出来ないのをいいことに、ずっと僕の太腿スリスリしてるし…

おかげで僕…
めっちゃ元気になっちゃってるんだけど…

で、当然だけど、エッチでスケベな変態の翔くんが、僕の〝元気な子〟に気付かないわけなくて…

「ふーん、へぇー、誰がエッチでスケベな変態だって? 智の方が、よっぽど変態じゃん」
「そ、それはだって、翔くんがスリスリするから…」

それに、ココ最近喧嘩…ではないけど、お互い口もきかない時間が多かったしさ…

溜まってるに決まってんじゃんねぇ?
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