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Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第35章 僕達の青いチューリップ


せがむ僕に、翔くんは仕方ないなとばかりにクスリと笑うと、上体だけを起こし、僕の手を引いた。

翔くんの膝の上に跨る格好になった僕は、

「ひゃっ、深っ…」

更に深く強くなった繋がりに息を詰め、喉元を仰け反らせた。

でも、

「智、ちゃんと俺を見て?」

いつになく優しい翔くんの声に、僕の遠ざかりそうな意識は引き戻され、僕は今にも閉じてしまいそうな瞼を、バチバチって音がしそうなくらいに瞬かせた。

「もしかしたら、この先一生言うことはないかもしんないから、俺がこれから言うこと、ちゃんと聞けよ?」

「う…ん…」

「俺は智が好きだ」

うん、知ってる。

「この気持ちだけはずっと…、子供の頃から変わってないし、この先だって変わることはないと、自信を持って言える」

僕もそうだ。

まだお互い自分の名前だってまともに言えなかったあの頃から、ずっと翔くんのことが好き。

僕達の関係が、ただの友達から恋人に変わっても、それから…この先もしも僕達の関係が終わったとしても、翔くんを好きな気持ちだけは、絶対に変わらないと思う。

っていうか、“もしも”なんてこと考えたくないし、僕的には“無い”って思ってる。

だって僕…
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