Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第34章 俺達のちょっと大胆な夜
「ところて…今何時?」
呼吸を整える間もなく、俺は潤の胸をトンと叩いた。
「あ、ああ…、11時…50分くらい、かな…」
ふーん、11時50分ね…
「って、嘘っ!」
「いや…嘘じゃねぇし…。つか、続きしようぜ? ほら、俺まだだし…、な?」
「ダメ、そんなことしてる場合じゃない!」
俺は再び俺の上で腰を振りかけた潤を押し退け、勢い良く身体を起こした。
でも…
「イタタタタ…」
そんなに激しくシタつもりはないのに、俺の腰はバカが着くくらい正直で…
潤の中心を引き抜き、ベッドから降りようとした瞬間に、床の上にベチャンと…そう、まるでカエルがひしゃげるみたいな格好でひっくり返った。
「大丈夫…か…? つか、続き…」
「だーから、続きとか言ってる場合じゃないんだってば…」
俺は腰をスリスリ摩りながら、何とか立ち上がると、やたらとガニ股になろうとする足でキッチンへと向かった。
そして冷蔵庫の中から、小さな箱を取り出す。
「ね、座って?」
「え、な、なんで…?」
「いいから早く!」
「あ、ああ…、うん…」
素裸の…しがも超元気な中心を揺らしながら、潤がダイニングチェアに腰を下ろすのを見届けて、俺は小さな箱の蓋を開けた。