Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第34章 俺達のちょっと大胆な夜
冷蔵庫で冷やしてあったワインと、専用のグラスを手にキッチンを出る。
アソコがムズムズするせいで、自然と足が内股になる。
「潤、これ開けてくれる?」
スマホを弄る潤の前に、ワインのボトルとオープナーを並べて置く。
「OK」
スマホをテーブルに置き、代わりにオープナーを手にする潤。
その時、潤が一瞬俺をチラッと見たような気がしたけど、まだ俺の姿に気付いてはいないようだ。
部屋の温度には敏感な潤だけど、俺には鈍感なのがたまにムカつく…
俺は潤に気付いて貰えるよう、わざと腰を大きめに振り、潤の前を背中を向けたままで行ったり来たり…
なのに潤てば…
「よし、空いた。飲もうぜ♪」
ポンと、小気味良い音を響かせて抜けたコルクと、ワインのボトルを手に、満面の笑みを浮かべる。
もお…!
痺れを切らした俺は、いつもは座ることのない潤の隣の席に腰を下ろすと、潤の手からボトルを奪い取った。
「お、注いでくれるの? …つか、お前…」
あ、やっと気付いた?
「潤が喜んでくれるかな…と思って…」
俺は太腿を覆う布を少しだけ捲って、男の割には白過ぎる肌をチラリと見せた。
「ど…お…? 嬉しい…?」
智に教わったように、上目遣いで潤を見つめる。
って言うかさ、俺…こういうことするキャラじゃないんだけど…(;^_^A