Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第34章 俺達のちょっと大胆な夜
「随分ご機嫌だね…って、もしかして俺の…?」
リビングに入るなり、ダイニングテーブルに並んだ料理を見て、驚いたように目を丸くする潤。
多分…だけど、喜んでくれてると思うけど、何せ仕事モードがまだ抜けきってないせいか、表情がキリッとし過ぎてて読み取れない。
「う、うん…。潤の誕生日だからと思って…。嬉しくなかった?」
不安になって聞くと、潤は黙ってシャツの袖を捲って、キッチンに入って来ようとする。
「俺も手伝うよ」って…
でもそれじゃ誕生日の意味なくなっちゃうよ…
「だめ…、今日は俺が一人で頑張るって決めたの! だから潤は座ってて?」
それに後準備する物って言ったら…、今日のために特別に用意したワインくらいのもんだし…
「じゃあ…お言葉に甘えて…」
捲った袖を元に戻し、ダイニングチェアに足を組んで座る潤。
エアコンの温度が低くなってるのに気付いたのか、しきりにエアコンを気にする。
潤は寒がりだからね(笑)
けど、(今の)俺にとっては、丁度良いって言うか…、寧ろ暑いくらいで…
これってやっぱり、智特製のドリンクのせい…だよね?
だって絶対おかしいもん!
身体が火照るのもそうだけど、触ってもないのに元気になっちゃってんのは、おかしい…よね?