Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第34章 俺達のちょっと大胆な夜
「穴子…かな…」
基本、味には煩い潤。
だから美味いモンが好きなのは当然なんだけど、中でも好きなのが穴子。
「寿司と言ったら穴子!」って公言しちゃうくらい、潤は穴子が好きだ。
「ねぇ、それってさ、僕に穴子を釣って来いって言ってる?」
いや…、そこまでは…(;^_^A
「他には?」
「他…? あ、生姜焼きとか好きかも! あと、カニクリームコロッケ!」
うん、確か前に潤のお母さんから聞いたことがある、潤はお母さんの作った生姜焼きとカニクリームコロッケが大好きなんだ、って。
「生姜焼きとカニクリームコロッケかぁ! カニクリームコロッケは作ったことないけと、生姜焼きは翔くんにも褒められたことあるから、ちょっと自信あるかも♪」
「マジで? じゃあ…」
「う〜ん、いいんだけどぉ〜、美味しいスイーツご馳走様してくれたら教えたげる♪」
智のことだから、タダってことはないと思ってたけど、スイーツご馳走様するだけで済むならお易い御用だ。
「わかった。好きなの買って上げる。だから、生姜焼きの作り方教えて?」
「うん、良いよ♪」
やっぱさ、持つべきものは女子力ちょい高めの料理男子の友達だよね(笑)
俺は心の中で盛大なガッツポーズをした。