Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第33章 俺らの疑問と秘密
あえてボディーソープは使わず、シャワーを首から下だけに浴びる。
違う匂いなんかさせて帰ったら、匂いに敏感な智のことだから、絶対にしつこく追求してくるだろうからな…
つか、自分はニンニクの匂いプンプンさせてても平気なくせに、勝手な奴だよ、まったく。
しっかし、コレ…どうすっかな…
やっぱヌイとくべき…だよな?
俺は上向いたままのソイツに手を伸ばすと、壁に着いた片手を支えに、ソイツを扱き始めた。
シャワーの飛沫が打ち付ける音に、卑猥な音が混じって、自分のソコが発している音なのに、妙に五感を刺激されるっつーか…
変な気分になってくる。
未遂とは言え、後ろに挿れられた潤の指の感触が、まだ疼きとなって残っているから…なんだろうな…
かと言って、自分で…なんてことは考えらんねぇし、考えたくもない。
仕方ない…、我慢すっかな…
とりあえずヌクもんだけヌイた俺は、用意されたバスローブに袖を通すことなく、汗の染み込んだTシャツを頭から被った。
「クッセ…。つか、これどうするよ…」
Tシャツやパンツ(←イントネーション注意)は何とかなるけど、パンツだけはどうしても抵抗があって…
俺は、汚れた部分だけを洗面台に張った水に浸し、軽く濯いでから身に着けた。
漏らしたみたく見えるのが気にはなるけど、仕方ない。