Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第33章 俺らの疑問と秘密
気持ちさえなければ、セックスしたって何したって浮気じゃない…って、確かにそういう考えだってあっても不思議じゃない。
多分潤はそうなんだと思う。
でも俺は、仮に潤がそうであっても、そうは思わない。
「俺さ、抱くのも…抱かれんのも、智にじゃなきゃ嫌なんだよ…」
それはきっと智も同じ。
それに和だって…
「もし和がこのことを知ったら、アイツどうなると思う?」
「そ、そんなの言わなきゃバレないんじゃ…」
勿論そうだ、俺達か言わなきゃ、和は勿論のこと、智にだってこのことが知られることはない…と思う。
でも、俺は無理だ…
智に隠し事なんて…出来ないし、したくない。
「バレるバレないの問題じゃなくてさ…、お前は和を泣かして平気なのかって聞いてんだよ…」
「和が…? 泣く…?」
「あのさぁ、和はああいう奴だし、多分何も言わねぇよ?」
そこは智と違うところ…
智なら…、考えたくもないことだけど、多分半殺しにされる。
「でも絶対泣くと思うんだよ…一人でさ…。お前はそれで良いのかよ…」
「良く…ない…。和を泣かせたくはない。でも…」
「お前の気持ちは分かる。俺だって同じこと思ったことあっからさ…」
その度に、智にしつこく聞いたことだってあるし…
智には、「僕が演技してるってゆーの?」って、酷く責められたけどな(笑)