Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第33章 俺らの疑問と秘密
「翔…さん…?」
まさかここまでさせておいて(いや、ほぼほぼ無理矢理だが…)拒絶されるとは、潤も思ってなかったんだろうな…
ま、このタイミングでこんな力が出るとは、俺自身思ってなかったくらいだからさ…
「あ、あのさ…、やっぱこれ以上は、お互いのためにも良くないと思うんだ…」
つか、トイレ行きてぇ…
「俺には智がいる。お前にだって和がいる。これ以上先に進めば、俺も…お前も、二人を裏切ることになんねぇか?」
勿論、お互いに恋愛感情なんてモンは持ってない(…ど思う)。
でも、恋愛感情がなけりゃ良いのかって言ったら、そうじゃないと思う。
尤も、そう思ってるのは俺だけかも知んねぇけど…
恋愛に関する考え方なんてのは、人それぞれだし…
「べ、別に俺は…、その…翔さんと最後まで…とは…」
うん、それは分かってるし、俺だっていくら親友とは言え、そこまでは許すつもりはない。
「でもさ…、俺にとっちゃ、智以外の奴にイカされるってことは、智以外の奴と最後までヤッタってのと、意味は変わんねぇんだよ…」
分かってくれるか…?
覗き込んだ俺の顔を、それでも納得いかないとばかりに、潤は睨み付けて来る。
でも今度ばかりは、俺も引くわけにはいかない。