Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第33章 俺らの疑問と秘密
後ろから回された手が、俺のアイツを握り込む。
困ったことに、限界寸前まで昇り詰めたソイツは、自分でも分かるくらいに、潤の手の中でムクムクと成長し、先っぽから溢れた雫が、点々とシーツにシミを作って行く。
「あっ…、あ、ん…」
俺の声だって…
自分で聞くのも恥ずかしいくらい、艶っぽくなってるし…
もう隠しきれないくらいに感じてる。
だから、
「指、挿れてもいい?」
聞かれた瞬間、俺の心臓は期待に跳ね上がり、俺の思考なんて全く無視した首は、コクリと頷いていた。
俺は知ってるから…、その先にある、あのなんとも言えない、全てが弾け飛んでしまうような感覚を…
無意識に揺らした腰に、ひんやりと冷たいローションが垂らされ、クチュリ…と小さくて、でも卑猥な音がしたと同時に感じた、擽ったいような、ムズムズするような感覚に、俺はビクンと身体を跳ね上がらせた。
来る…!
「経験あるなら分かってるとは思うけど、力…抜いててね?」
だーから、経験ある(実際には“ある”けど…)なんて、一言も言ってねーし!
つか…、力抜けって言うけど…、どうやったら…
頭の中でぼんやりと考えていると、僅かな抵抗を伴いながら、ゆっくりと俺の中に侵入して来る異物…
「くっ…、は…ぁ…っ…」
俺は思わず奥歯を食い縛った。