Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第33章 俺らの疑問と秘密
「もういい加減諦めなよ」
俺を見下ろす潤の目の奥が、キラリと不気味に光る。
「だって翔さん…、しっかり勃ってんじゃん(笑) これもう誤魔化せないよ?」
だよな…、こんだけ密着してたら、嫌でも気付かれるよな…
でもだからってこので諦めるわけには…いかない!
…筈だったんだけどな…
「あっ…は…ぁっ…」
潤の膝が俺のアイツをムギュっと…いや、グリッと…か?するもんだから、当然俺の身体は跳ね上がり、微勃ちだった筈の俺のアイツは、フル勃〇寸前。
こうなると、俺の思考はもう壊滅状態。
触りたくて(あくまで“触って欲しい”とは思わない)仕方なくなってくる。
俺は潤の肩を掴んだ手を離すと、アイツに向かって伸ばした。
でもさ、流石だよ…
職業柄、普段から人の動きには敏感な潤が、俺の超わっかり易い行動を見逃す筈がなく…
「触って上げようか? そのままじゃ苦しいでしょ?」
甘い声で囁かれてしまったら、もう頷くしかない。
俺は瞼をギュッと瞑って、コクコクと何度も頷いた。
「くくく、最初からそれくらい素直なら良かったのにね?(笑)」
悪かったな、素直じゃなくて!
つか、素直になれって方が無理じゃね?