Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第33章 俺らの疑問と秘密
擽ったいような…、それでいて身体の奥がジンと熱くなるような、何とも言えない感覚の中、徐々に抵抗する気力さえ失せて行く。
このままじゃ駄目だ、流されんじゃねぇ、櫻井翔!
頭の片隅では何度も警鐘を鳴らしているのに、なんでだろう…
抗えねぇ…
つか、なんでこんな時に限って、お気に入りとは言え、最も着脱のし易い(智で立証済み)Tシャツなんか着てきたんだ、俺…
俺の戸惑いをよそに、潤の手は俺のTシャツの中に滑り込んで来るし。
しかも腹ならまだしも、胸の一番敏感な所を撫でられたら…、いくら不器用な手つきだって、
「あっ…、やめ…、そこは…、んあっ…」
声は出ちまうんだよ。
で、その結果
「なんだ…、散々無理って言ってたくせに、感じてんじゃん(笑)」
潤の欲情を煽ることになり、更には俺のアイツまでもが、俺の意思に反して反応し始める始末。
これかなりヤバい状態だよ…な…
それでも自分が感じてることを、死んでも認めたくない俺は、
「ば、ばか…やろ…っ…、感じてなんか…ねぇ…し…」
無駄だと分かりつつも、潤の肩を掴んだ手を思いっきり突っ張り、押しのけようとする。
所謂、“無駄な抵抗”ってやつだ。
ま、それが功を奏すことは…ある筈もないんだけど…