• テキストサイズ

Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第33章 俺らの疑問と秘密


潤の、いつも(…が、どうかは知らないが…)よりも熱い吐息が、俺の鼻先や頬を掠めて行く。

つか、これ普通にキスする距離感じゃん…

どうするよ、俺…

そんな俺の動揺を読み取ったんだろうな…

「そんな怯えないでよ」

潤がクスリと笑う。

別に怯えてるわけじゃない…けど、この状況はひっじょーに気まずいわけで…

「安心して? 俺、和以外とキスするつもりはないから。翔さんもそうでしょ?」

「そ、それは…そうだけど…」

仮に悪ノリであっても、智以外の奴とキスなんて…考えたこともなければ、そっから先のことだって…

「じゃあ、キスは抜きってことで…。いいよね、翔さん?」

「えっ、いや、だからっ…!」

言いかけた俺の視界から、不意に潤の顔が消えた。

…と、思った瞬間、首筋に感じたざらついた感触…

「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっ…と、待て…って…。ん…」

はっ…、俺ってば今なんつー声を…

どうか潤に聞こえてませんように!

なんてさ、無理な話か…

「へぇ…、翔さんてそういう声出すんだ?」

気せずして漏れた俺の声は、しっかり潤の耳を刺激していて…

「もっと聞きたいな…。つか、聞かせて貰おうか?」

ついでに潤のドS魂に火を付けてしまったようだ。

つかこれって…、男櫻井翔、人生最大のピンチ、ってやつじゃね?
/ 628ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp