Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第33章 俺らの疑問と秘密
「どうする?」
相談内容にもよるが、潤の様子を見る限り、静かで、尚且つ誰にも邪魔されない場所の方が良さそうなんだけど…
そんな場所あるか?
「ああ…、それなんだけど、俺に任せて貰って良い?」
「俺は別に噛まないけど…?」
普段なら絶対に人に任せたりはしないが、今日の場合は寧ろその方が良いかもな…
「OK、じゃあ行こうか」
濃いサングラスとワンセットになった濃い顔が、しっかりと前方を見据え、車が走り出す。
いかにもなド派手な車に乗ってる割に、驚く程安全運転な潤。
数年前まではそれこそ、「そこのけそこのけ松本様のお通りだ」くらいの勢いだったのに…大人になったもんだ(笑)
ま、俺も人のことは言えないけど…
本気で…つか、命懸けで守りたい、って思える奴が出来ると、人って変われんだな…
って、それはちょっと大袈裟か(笑)
と、そうこうしているうちに車が停り…
「ここ…なんだけど…」
言われて窓の外を見ると、視界を遮るようにそびえ立つ…ホテル!?
「予約してあるから…」
「えっ、あ、ああ、そう…なの?」
予約っつーことは、まさかレストラン…なわけねーよな…
だってもしそうなら、この格好は完全OUTだ(笑)
と、なるとやっぱり…?