Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第32章 僕達のバブリーナイト
もお…、ほんっと信じらんない!
いくらお水が飲みたいって言ったからって、冷水浴びせかけるってある?
それもシャワーでだよ?
「だから、悪かったって…。でもさ、あの状況で、水って言われたら、あれしか思いつかないだろ、普通…」
そ、そりゃ僕だって、逆の立場だったら、同じことしてるかも知んないけどさ…
「冷水浴びせかけられたのが僕だったから良かった(良くないけど…)けど。もし本当の赤ちゃんだったら、どうするつもり?」
「は? お前…何言って…、あっ!」
言いかけたところで、翔くんがハッとした顔で僕を見た。
はあ…、やっと気付いたんだね…、僕がどうして赤ちゃんになってたか…
僕だって、意味もなく赤ちゃんのフリをしてたわけじゃない。
そりゃさ、多少(…ではないけど)は楽しんじゃったけどさ、理由はちゃんとあるんだから…
「で、でも、それってまだ先の話だろ? 俺達みたいな関係でも可能かどうかだって、まだ調べてもないし…」
「なれるよ…、僕達だってなれるもん」
ちゃんとパパとママになる自覚と資格さえあれば、僕達だってパパとママになれる。
それに、多分…だけど、翔くんくらいの収入があれば、資格に関してはクリアな筈。
でも自覚だけは、どうしても不安だったんだ…
あ、勿論僕はママになる気満々なんだけどね?