Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第2章 俺達のちょっと困った事情
潤side
和がパパさんのことを考えてるのは、俺にだって十分分かってた。
でもさ、一度火が付いちまったら、そう簡単には消えないもんでさ…
それは勿論、最初は”だめぇ”とか言ってた和も同じで…
結果、翌日(って言っても”今日”だけど)が定休日ってのをいいことに、俺たちはそれこそ夜が明けるまでやりまくり…
「おーい、いい加減起きろよー」
少々乱暴なノック音と、若干棘のある声に、俺たちは気怠い身体を無理矢理布団から出して、真っ裸だった身体に服を着込んだ。
と言っても、俺は着替えなんて持ってきてないから、パンツだけなんだけどね…。
「なあ和、パパさんに服借りて着てくんない?」
流石に和のでは、サイズが合わない。
「昨日着てたのは?」
「あれは洗濯機に入れたけど?」
俺、二日続けて同じ服着れないんで。
「もう…、面倒臭いなぁ…。俺、誰かさんのおかげで腰痛いんですけど…」
なんだよ、自分だってノリノリでアンアン言ってたくせに、俺のせいかよ…
「いい子だから、ね? 大事な恋人が風邪ひいてもいいのか?」
ま、看病すんのは和だけどな?
「はいはい、分かりました。ったく、恋人だって言うなら、俺の腰気遣えっての…」
ブツブツ言いながらも、和が腰を摩りながら部屋を出て行く。
「さて、と…。これどうすっかな…」
パンイチの身体に布団を被り、グッチャグチャのドロドロになった布団を見下ろす。
これ、絶対怒られるパターンだよな…。
仕方ない、一応干すか…
俺は床に敷かれた布団のシーツを全部剥がすと、窓を開け放ちベランダの柵に布団をかけた。
シーツは洗濯機行き決定だな。