Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第31章 俺達のDIYライフ
「ニ…ノ…?」
自分でもどうしてだか分かんない。
だけど、いつもかっこよくて、それでいてクールな潤が、凄く可愛く思えて、愛しくて…
「あのね、俺ね、全く…って言ったら嘘になるけど、遠慮してるつもりはなかったよ? でもさ、潤がそう感じたんなら、そうだったのかもね?」
いつもは俺を見下ろす潤を、俺が見下ろしてみる。
そしたらさ、潤の上向いた目がほんのちょっとだけど、潤んでるように見えてさ…
俺の気のせいかも知んないよ?
でもさ、すっごく寂しそうに揺れてるように、俺には見えたんだ。
「何て言ったらいいのかな…、やっぱさ、生活スタイルの違う二人が一緒に暮らそうと思ったらさ、多少の遠慮とかって必要なのかな、って…。それに元々、俺がここに転がり込んで来たわけだしさ…」
もっと言えば、生活にかかる費用は、殆ど潤が負担してくれてるし…
「でもそれは…俺が和と一緒にいたいって思ったから…」
うん、分かってる。
俺だって潤と一緒にいたい、ってずっと思ってたから…
「でもさ、もうやめるね?」
「何…を…?」
「だから、遠慮とかすんのやめる、って言ってんの」
だってせっかく一緒にいるんだもん、生活スタイルが違ったってなんだって、関係ないじゃん?
気を使ってばかりなんて、そんなの楽しくないもん。