Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第31章 俺達のDIYライフ
「俺ずっと思ってたんだけと…。お前さ、遠慮してんだろ…」
眠いから…なんだろうけど、潤…ちょっと不機嫌…?
ちょっと意味分かんない。
「え、遠慮って…、俺は別に何も…」
「嘘つけ。お前さ、いっつも“俺のため”とか言うじゃん?」
確かに…、それは否定しないけど…
「今だってそう…。俺が眠そうだからって、一人でシャワーするとか言うし…。それって遠慮じゃねぇの?」
言われてみればそうかもしんないけど…
でもそれは、潤に少しでも早く寝て欲しいからであって、別に遠慮してるとか、そんな意識は俺にはない。
だって自分のためでもあるんだもん。
「それに寝てる俺を起こしたくないからって、別に寝るとか言い出すし…」
「そ、それはだから…」
あれ…?
もしかして潤…?
「ねぇ…、ひょっとして拗ねて…る?」
「だ、誰が…っ…! 俺は拗ねてなんか…ない…、お思う…」
声ちっちゃ(笑)
でもやっぱりそうなんだね?
だって潤の顔…、今まで見たことないくらい、真っ赤なんだもん(笑)
ベッドから降りて、俺を抱き起こしてくれた潤を、俺は両手でギュッと抱きしめた。
そんなことしたの、初めてなんだけどね?