Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第31章 俺達のDIYライフ
潤の顔がパッと明るくなる。
でもそれはほんの一瞬で、すぐにいつも通りのクールな表情を浮かべると、俺の腰をギューッと抱き寄せて、
「じゃあしてよ、お強請り」
「え?」
「抱っこして欲しいの、欲しくないの、どっち?」
忘れてなかったん…だね…
でも…、もう遠慮はしないって決めたんだ。
我儘言ってもいいよね?
「抱っこ…して? シャワー一緒にしよ?」
「よし、そうと決まったら…。よっ!」
潤が中腰になって、俺の身体を抱き上げる。
その時、グギッと嫌な音がして、潤の顔が歪んだ。
「ね、ねぇ、今のって、もしかして…?」
人一倍身体のメンテナンスは念入りにしてる潤に限って…、まさか…ね?
「ハ、ハハハ…、そのまさかみたいだ…」
嘘でしょ…
「ギックリ腰…なの?」
「あ、ああ…、そのようだ…。ってことで、悪いけど…」
「う、うん…、俺のことは心配しないで、潤は寝てて?」
「済まない…」
「いいよ、気にしないで? あ、それからさ、アレの組み立てさ、明日智に手伝って貰うね?」
つい流れでシちゃったけどさ、多分慣れない大工仕事(って言うほどのことでもないけど…)なんてしたから、腰に来ちゃったんだろうし…
「潤の睡眠を邪魔したくないとかじゃないよ? こんな広い部屋だもん、俺専用のスペース貰ってもいいでしょ?」
うん、遠慮はもうしない。
だから俺は俺で、この無駄に広い部屋を、俺の快適空間にしてやるんだ。
部屋だけじゃなくて、潤のDIYもね?
「いいでしょ? お・ね・が・い♡」
💜おわり💛