Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第2章 俺達のちょっと困った事情
雅紀said
後片付けも終わり、風呂にも入り終えた俺は、疲れた身体をベッドに沈めた。
今日は忙しかったし、それにいつもより多めのアルコールの助けもあって、ベッドに入ってすぐに睡魔が襲ってきた。
でも…
ドスンと床から伝わってくる音に、叩き起こされ…
じ、地震か…?
飛び起きた俺は、ベッドの脇に常備してある避難袋を引っ掴んだ。
てもすぐに壁の向こうから漏れ聞こえてきた和と潤くんの声に、なんだとばかりに再びベッドに身体を沈めた。
ふとベッドな横の棚に置いた時計を見ると、時刻は既に11時を過ぎていて…
ったく、アイツらいつまで起きてるつもりだ?
と、若干迷惑に感じながらも、たまの事だし、積もる話も有るだろうからと思い、瞼を閉じた。
しかーし、だ。
暫くして聞こえてきた“声”に、あれ程俺の瞼にしがみついて離れなかった睡魔は、あっという間に遥か彼方へと吹っ飛んで行った。
まさか今のって…和…の声じゃないよな…
だって俺、かれこれ20年以上和を育ててきたけど、あんな…あんな声聞いたことないよ…
空見…だよな…?
うん、絶対そうだ。
俺の和があんな声出すわけないし…
そうだそうだ、俺の聞き違いだ。
自分に言い聞かせて、ベッドに潜って布団を頭からすっぽり被る。
けど…
『あっ…だめっ…、んぁっ…』
聞こえてきた声は、やっぱり和の声で…
うぁぁっ…、パパショックなんですけどぉ…