Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第31章 俺達のDIYライフ
潤の鼻にティッシュを詰め、鼻血が止まるまでの間、床に散らばったパーツを部屋の隅に寄せた。
「大丈夫?」
「まあ…」
潤が鼻に詰めたティッシュを引き抜き、ゴミ箱に投げ入れた。
「なんかごめんね?」
「何が? なんか謝んなきゃいけないことしたか?」
「えっ…」
「別になんもしてなくないか?」
そう言われると、別に悪いことなんて何にもしてないけどさ、俺が智の受け売りを実践しなきゃ、潤は鼻血を出すこともなかったんだし…
それにさ、そもそも俺の我が儘のせいで潤は鼻血出したわけだしさ…
やっぱ潤の鼻血(←しつこい!)は俺のせいなんじゃない?
「で、でもさ…」
「あのさ、さっきの…もう一回やってくれない?」
「さっきの…って?」
まさかと思うけどさ、冗談…だよね?
「ほら、ここをグリグリってしたじゃん? それ、もう一回やって欲しいんだけど…」
うっそでしょ…?
「ね、ねぇ、それ本気で言ってる?」
「本気…だけど?」
ま、まあでも仕方ないか…
「じゃあさ、一回だけね? そしたら寝よ? ね?」
グリグリだけですんなり寝てくれるなら、安いもんだ。
俺は潤の前にペタンと尻を着けて座り、瞼をパチパチさせながら、人差し指で潤の膝をグリグリした。