Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第31章 俺達のDIYライフ
でもさ、一旦火がついた潤が俺の言うことを聞き入れてくれる筈なんてなくてさ…
さあどうしよう…
考えた俺は、潤を取り囲むように並べられたパーツを掻き分けると、空いたスペースにペタンと尻を着いて座り、小首を傾げて…それから、唇を所謂“アヒル口”状に尖らせた。
智曰く、“可愛く見えるポーズ“だそうだけど、果たして潤に通用するのか…
不安だけど仕方ない…
寝起きの悪い潤を起こすことに比べれば、大したことじゃない。
よし!
「じゅ〜ん〜、最近さ、あんまり一緒にお風呂入れなかったでしょ? だからさ、今日は一緒に入りたいなぁ〜って思ってさ…。だめぇ?」
言ってて自分でも鳥肌が立ちそうな猫なで声プラス、人差し指の先で潤の膝をグリグリしてみる。
っていうか、俺めっちゃ恥ずかしいんだけど…。
だって今までこんなことしたことないんだもん。
ほら、潤だって…
「えっ…、ええっ…!?」
俺は部屋の隅に寄せたテーブルの上から、極フワのティッシュを取ると、潤の鼻に押し付けた。
っていうか、鼻血なんて…、もしかして潤…
「興奮…しちゃったとか?」
まさかね?(笑)
だって潤だよ?
潤が鼻血出す程興奮する、なんてこと…ありえないって(笑)