Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第31章 俺達のDIYライフ
だけどさ、いつも格好いい潤しか見てないからさ、俺すっかり忘れてたんだよね…
潤が笑っちゃう程不器用だった、ってことをさ…
おかげで潤お気に入りの家具で揃えられた、モデルルームみたく洒落リビングは、あっという間にロフトベッドのパーツのジャングルと化した。
こうなると、今日中に完成させる…なんてことは、ほぼ絶望的で…
でも、諦めモード突入の俺とは反対に、潤は説明書片手にパーツを手に取っては、ああでもないこうでもないを繰り返している。
「ねぇ、潤?」
「何? 今忙しいんだけど…」
うん、分かるよ?
分かるけどさ…
「明日も朝早いんでしょ? もうそろそろ寝た方が…」
潤の寝起きの悪さは、鬼だって逃げ出すくらい悪いんだから…
「俺明日休みだしさ、智にでも手伝って貰うからさ…」
普段ボケーッとしてる印象しかないけど、智ならものの数分もかからずに作り上げちゃうだろうからさ…
「ね、だから今日はもうお風呂入って寝よ?」
多分この魔潤に任せておいたら、リビングはジャングルどころかアマゾンにだってなりかねない。
それだけは勘弁して欲しいんだよな…
だって俺が明日休みってことは、俺が明日この部屋の掃除しなきゃいけない、ってことでしょ?
だったら…、って思っちゃうわけよ…