Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第2章 俺達のちょっと困った事情
和也said
潤のことだから、キス一つで納得するわけない…
分かってた筈なのにな…
俺って、なんて馬鹿なんだろう。
キス許しちゃったらさ、潤の思考回路はもうその先へGOサイン出すに決まってんのに…
「ちょっと、マジで駄目だってば…」
潤の冷たい手が布団の隙間から忍び込んできて、俺の胸元をパジャマ越しにまさぐるのを、身体を捩って必死で制するけど、布団毎潤の長い足に抱え込まれてちゃ、思うように行かなくて…
「なあ、良いだろ? 触るだけだから」
耳元で囁かれると、ゾクゾクッと何かが背中を駆け上がる。
つか、なんなのよ、そのドラマみたいな台詞は…
しかも触るだけって…そんなことされたら、俺の方が我慢出来なくなっちゃいそうなんだけど…
「…駄目だって…、パパの部屋隣なんだから…」
もし触られた拍子に声なんか出ちゃったら…
考えただけでも恥ずかしくなる。
「いいじゃん、触るだけなら声も出ないだろ?」
いや、そういう問題じゃなくない?
「…って、ちょっとどこ触ってんの…って…」
胸元をまさぐってた手が下腹部に下りて、俺のパジャマのズボンの中に入った。
「へぇー、駄目だって言ってる割に、硬くなってるけど?」
ああ、もお…
こうなると、止められないのは潤だけじゃない。
俺も止めらんなくなっちゃうよ…
「ば…か…、触んな…って…んあっ…」
中心をギュッと握られて、思わず息を洩らした口をを、慌てて両手で塞いだ。