• テキストサイズ

Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第30章 僕達の貯金箱


もう一度キスをして、智の柔らかな髪を撫でてやる。

すると智は俺の膝の上で身体の向きを変えて、俺の首に両腕を回した。

「分かった。翔くんがそう言うなら…。その代わりね…」

「…うん…」

さっきまで真剣そのものだった智の顔が、ポッと赤く染まる。

やっべ…、やな予感しかしねぇわ…

「あのね、練習…しない?」

「れ、練習…とは…?」

「だ〜か〜ら〜、僕がママになるとしたら、翔くんはパパになるわけでしょ?」

このままの関係が続けば、それは…当然そうなるだろうな…

俺、智と別れるつもりはないし…

「だからね、僕を赤ちゃんだと思って?」

「は、はい?」

それは所謂何か?
赤ちゃんプレイ…ってことなの…か?

「い、いや、ちょっと待て、智…。いくら何でも…」

なんて言ってる間もなく、智は俺の腕の中で身体を小さく丸め、親指をパクッとくわえた。

嘘だろ、マジか…

いや、可愛いよ?
可愛いけどさ…

なんかヤバくないか?

「バブ…」

いやいや、バブじゃなくてさ…

「パ〜パ〜、ちゅーちて?」

ハ、ハハハ…、こりゃマジだわ…

だったら俺も…(⟵据え膳は遠慮なく頂く主義です)

俺はバブー智を抱き上げると、寝室へと運んだ。
/ 628ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp