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Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第2章 俺達のちょっと困った事情


潤side


冷蔵庫から缶ビールを一本取り出して、その場で煽ると、火照った身体が一気に冷えて行く。

流石にこの時期真っ裸では風邪ひいちまうか…

かと言って和のでは、俺には小さすぎるし…

ま、しょうがないか…

空になった缶をシンクに置くと、俺はリビングを出た。

廊下に出ると、すっかり冷えた身体に寒さが染みる。

このままじゃマジで風邪ひくな。

俺は若干身震いを感じながら、和の部屋のドアを開けた。

もう電気は消えてて、ベッド脇の小さなルームランプだけが光ってて…

床には俺用の布団が敷かれていた。

俺は布団にゴロンと大の字になると、掛け布団を首までしっかりとかけた。

でも一度冷えた身体は中々温まらなくて…

「かーず、もう寝てんの?」

寒さに堪り兼ねた俺は、ベッドの上で丸まった背中を指で突っついた。

「和ぅ、俺寒いんだけど…。温めてくんない?」

和から出された条件を忘れた訳じゃない。
でもこう寒くちゃ、とても寝られない。

「なあ、和ってば…? 起きてんだろ? おーい、和也?」

くっそぉ、意地でも寝たふりするつもりだな?

だったら俺にも考えがある。

俺は和也の掛け布団の端を掴むと、それを思いっきり引っ張った。

「えっ…、ちょっと…、うわぁっ…」

作戦成功。

引っ張られた布団と一緒に、和也が俺の布団の上に転がり落ちたてきた。
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