Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第28章 僕達のバレンタイン狂騒曲
…のはいいけど、僕ってば、チョコのことばっか考えてたから、ご飯のこと…すっかり忘れてたよ(笑)
「う〜ん、どうするかな…」
週末でもないし、外食は無しだし…
「あ、確かここに…」
献立に困った時用にストックしてある棚を覗くと、そこにはカップラーメンやらレトルトのカレーやらが大量に保管されていて…
「バレンタインだけと…たまにはいいよね?」
僕は迷うことなくレトルトのカレーを取り出すと、湯煎用に使ったお湯を再度火にかけた…けど、すぐに止めた。
やっぱさ、いくら何でも翔くんの目の前でレトルトのカレーをチューッてかけるのはないよね?
「バレンタイン…だしね?」
考え直した僕は、お鍋を綺麗に洗って、そこに封を切ったレトルトのカレーを流し込んだ。
「うん、これならレトルトっぽくないかも♪」
ご飯はセットしてあるし、後は翔くんが帰って来る時間に合わせて火を入れればいいだけだ。
あ、でもカレーだけじゃ流石に寂しいか…
僕は冷蔵庫に残っていた野菜を取り出し、カウンターに並べた。
レタスに、キャベツに、キュウリに、人参…
お、サラダくらいなら作れそう♪
僕はカウンターに並べた野菜を、次々千切りにして行った。
面倒だけど、やり出すとけっこう楽しいんだよね、これが(笑)
切った野菜をボールに移し、綺麗に混ぜ合わせて…、最後にオリーブオイルをひとかけ。
あ、ゆで卵乗っけたら最高じゃない?