Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第28章 僕達のバレンタイン狂騒曲
クマさんのチョコと、僕の”僕ちゃん”の形をしたチョコを、紙パッキンを敷き詰めた箱の中に並べて詰める。
クマさんが”僕ちゃん”を抱っこしてるみたくなって、何だか笑える(笑)
箱に蓋をして、翔くんが好きな赤いラッピングペーパーで包んで、僕の好きな青いリボンをかける。
※和の真似っ子じゃないからね? 和が僕の真似したんだからね?
「よし、完成♪」
リビングのテーブルに、可愛くラッピングしたチョコを置いて、僕は一人バンザイをした。
「ふふ、翔くん喜んでくれるかな~♪」
あ、でも翔くんのことだから、会社でいっぱい貰って来るんだろうな…
そのために、普段は電車で通勤するのに、車で行ったんだもんね?
荷物が多くなっちゃうからって…
だって僕の翔くんは、どこからどう見ても完璧だし、誰よりも格好いいし、それにとっても優しいし、それから…
あ~ん、翔くんのモテポイント上げたらキリがない。
だからきっと会社でもモテモテなんだろうな…
ちょっと心配だけど、でも翔くんの一番は、いつだって僕だから♪
勿論僕の一番も、いつだって翔くんなんだけどね?
「あ~、翔くん早く帰って来ないかなぁ…」
あ、でもその前に晩ご飯の準備しなきゃ!
チョコレート作るのに一生懸命で、すっかり忘れてたよ(笑)
僕はお気に入りの青いエプロンをかけて、チョコの匂いが溢れるキッチンに立った。