• テキストサイズ

Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第26章 僕・俺達のバレンタイン協奏曲


ソフト粘土を手にリビングに戻った僕を、和が小首を傾げて見つめる。

ふふ、和のその仕草、可愛いよ♡

ま、僕には適わないけどね(笑)

「そんな物…どうするの?」

「ねぇ、和? ズボン脱いで?」

和の問いには答えず、僕は和のズボンのチャックに手をかけた。

「えっ、ちょっと智っ? わ、わわわっ、ダメだって…」

「いいからいいから♪」

「こ、こんなこと良くないってば…」

チャックを下ろし、ズボンを下ろしにかかった僕を、和が必死で止める。

あれ?
もしかして和?

「違うよ〜(笑)」

いくら和が可愛くたって、僕には翔くんというレッキとした恋人がいるんだから♡

「で、でも…」

「ほら、さっき言ったでしょ? 僕に考えがあるって」

「う、うん…」

「それがね…」



僕は和に僕の考えを話して聞かせた。

そしたらさ、和ったら…

「えっ、ええっ、そ、そんなの絶対無理!」

なんて言って、僕にお尻を向けた。

でもそんなことで引き下がる僕じゃない。

「いいじゃん、いいじゃん。絶対潤も喜んでくれるって。ね?」

だって潤も翔くんに負けず劣らずの変態さんだからさ(笑)

「それにさ、バレンタインだよ? 愛情たっぷりこもったチョコ贈りたくないの?」

「そ、それは…そうだけど…」

「じゃあ決まりじゃん? あ、もし恥ずかしかったら、あっちでやって来てくれてもいいからさ♪」

僕はソフト粘土と、必要な道具を和に手渡した。
/ 628ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp