• テキストサイズ

Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第2章 俺達のちょっと困った事情


和也side


パパと潤が盛り上がってるのを横目で見ながら、鍋をひたすら突っつく。

正直言って、仕事の話とはいえ、こんな風に盛り上がれるのが、羨ましいいって思う。

だって俺は入れないからさ、その話には。

でもだからって、別に拗ねてるわけでもないし、疎外感みたいのを感じてるわけでもない。

寧ろ、パパを本当のパパみたいに接してくれる潤には感謝してるし、潤で良かったなとも思う。

「和、先風呂入っておいで? 片付けはパパがやっとくから」

〆の雑炊までキッチリ食べ終えて、大いに膨らんだ腹を摩る俺に、パパが言った。

「うーん、じゃあそうするかな…。あ、潤はパパの手伝いしてよ?」

ただ飯食わしてやったんだ、それくらいはして貰わなきゃね?

「へいへい、分かりましたよ」

納得いかない口調なのは、多分俺と一緒に風呂に入れないからだな。

でもそれが、泊まることを許可した条件でもあるんだから、そこはしっかり守って貰わないと。

それに酒もそこそこ入ってるし、それこそ酔った勢いに任せて、風呂場で…なんてこと…

考えただけで、恥ずかしすぎて顔が熱くなる。

「おい、お前何一人で顔赤くしてんの?」

「えっ、べ、別に…」

「あ、さては変なこと考えてたんだろ? やーらしいんだ、和ってば」

もう、馬鹿…、潤なんて知らない!

「俺、風呂行って来る」

クスクス笑う潤の額に、強烈なデコピンをお見舞いして、俺は風呂場に向かった。
/ 628ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp