Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第25章 俺達のスケジュール帳
「二人ともお疲れ様だったね」
パーティも無事終わり、後片付けを始めた俺と潤の肩を、甘い匂いのするパパの手が叩いた。
「パパこそお疲れさま」
「パパさんこそ疲れたでしょ? コーヒーでも淹れるよ」
流石の潤も疲れたのか、肩を揉みながらカウンターに入って行く。
コーヒーが出来るまでの間、俺とパパはテーブルを元の位置に戻したり、椅子を並べたり…
パーティー自体は楽しいけど、後片付けは全然楽しくない。
だって疲れるだけだもん。
でも、
「コーヒー入ったよ。ちょっと休憩しようぜ?」
こんな楽しみがあるから、そう悪くもない。
「やっばり潤の淹れてくれたコーヒーは美味いね」
コーヒーを一口飲んで、パパがフッと息を吐き出す。
パパも疲れてるんだよね?
「パパありがとね? 翔ちゃんすっごく喜んでた」
もれなく智も、だけどね(笑)
「お礼なんて要らないよ。パパにとっては、ショウくんも息子同然だからね。喜ぶ顔が見れてパパも嬉しいよ」
うん、知ってるよ。
パパは俺達が小さい時から、いつだって皆のパパだったから…
だから皆パパが大好きなんだ。
「パパ、肩揉んで上げるよ」
俺はパパの後ろに立つと、こりにこった肩に手をかけた。
「気持ちいい?」
「うん、気持ちいいよ」
ふふ、良かった♪