Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第25章 俺達のスケジュール帳
和也side
潤が差し出した袋を、嬉しそうに抱える翔ちゃん。
その隣で、袋の中身に期待して、ワクワクが隠し切れない智…
でもちょっと待って?
俺が潤から聞いてるのは、あのとんでもなく効果絶大な小瓶だけで、それも俺の手のひらにもスッポリ収まるくらいのサイズだった筈…
なのにあの袋のデカさは一体なに?
もしかして潤…、俺に内緒で何か…?
ただ、もしそうだとしても、潤の性格上、絶対俺を実験台にする筈だよね?
でも実際実験台にはされてないし…
それに、袋を開けようとした翔ちゃんを止めたところを見ると、人前には出せない物…って言うか、出しちゃいけない物ってことだよね?
うーん…、これは後で質問攻めの刑決定だな。
場合に寄ってはお仕置きだって…
…って、そんなことばっか考えてたら、俺の眉間に皺が寄ってたみたいで、それに気付いた潤が俺の耳元に、
「中身、気になる?」
と囁いてニヤリと笑う。
「当たり前でしょ?」
「くくく、後でゆっくりな?」
言いながら、人目を避けるように俺の頬にチュッとキスをすると、潤はそそくさとカウンターの奥に消えて行った。
っていうか、キス一つくらいじゃ誤魔化されないんだからね?
絶対問い詰めてやる!