Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第25章 俺達のスケジュール帳
和也side
と、まあそんなことがありながら迎えた週末…
俺のスマホは、朝早くからずっと、ほんとーにずっとLINEメッセージの受信を伝える着信音が鳴りっぱなしで…
最初こそ丁寧に返信してたものの、絶え間なく鳴り続ける着信音にはいい加減疲れ果て…
しかも、そのせいでいつもより一時間も早く起きることを余儀なくされた潤は、当然だけど不機嫌極まりなく…
「おはよう」
俺が声をかけても、俺をチラリと見ることも無く新聞片手に、ソファにドカッと足を組んだ。
「あの…さ、なんかごめんね? 智ったらさ、やたら張り切っちゃってるみたいでさ…、色々確認したいこともあるみたいなんだよね…」
ってさ、何で俺が謝ってんのか分かんないけど、とりあえず潤の不機嫌な状態を何とかしないと、後々支障が出かねない。
「でさ、一応確認なんだけど、翔ちゃん何時頃連れて行けばいいかなって…」
「は? 別にいつでも…」
潤のご機嫌をとろうと、務めて明るく振る舞う俺に、潤の鋭い眼光が突き刺さる。
っていうさ、俺別に何にも悪いことしてないけど?
悪いのは、朝も早くからLINE攻撃してくる智じゃん?
睨むなら智を睨めばいいのにさ…
俺に八つ当たりされたって困っちゃうよ…
でも出来ないんだよね、潤は昔っから智に甘いとこあるから。