Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第25章 俺達のスケジュール帳
「大丈夫なんじゃない? だってあの二人、ほぼほぼ毎日シてんだろ? だったら…」
それに翔さんの話によれば、智の奴ああ見えて(どう見えて?)かなり激しいみたいだし…
「心配するこのはないよ。それに…」
量さえ間違えなければ…な?
実は、和がここまで乱れたのには、俺にも責任がある。
取説は穴が開く程読んだ(ほぼ翻訳アプリ上で、だけど…)
その上で、俺は規定の量の倍を、和のグラスに仕込んだ。
当然のことだけど、俺の不器用さが災いした結果であって、わざとではない。
だから、分量さえ間違わなければ、そこそこ楽しめる筈なんだ。
ただなぁ…、翔さんも俺に負けず劣らずの不器用だから、そこは不安要素ではあるんだよな…
でも翔さんのことだから、きっと上手いこと使ってくれるだろ(笑)
「さ、そろそろ上がるか? …って、寝たのか…」
湯船に顔を突っ込む勢いで船を漕ぎ出した和を抱え、風呂から上がった俺は、火照った和の身体にバスローブだけを着せ付け、ベッドへと運んだ。
濡れた髪が気にはなるけど、あれだけ乱れまくった和を起こすのは、俺も流石に偲びない。
俺はタオルで水滴だけを拭き取ると、湯上りで赤く染まった頬に一つキスをしてから、和の体温で温まったベッドに潜り込んだ。