Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第25章 俺達のスケジュール帳
和也side
まさかもまさかだよ…?
潤のことだから、絶対マニアックな物だとは思ったけど、まさか催淫剤とは全く想像もしてなくて…
しかももしかもだよ…?
俺の了承を得る前に試用済みなんてさ…
もう、どうしてくれんのさ、コレ…
って、恨み言を言ってる余裕すら、俺にはなく…
ましてや今自分が置かれてる状況を、それこそ正確に判断を出来る程、正常でもない。
俺の脳内を駆け巡るのは、ひたすら“挿れて欲しい”ってことだけ。
だから、椅子の上に乗っけられて、両足が肘掛けに引っ掛けられた時には、もうどうして良いのか分からずに…って言うか、我慢出来ずに、
「ああっ…、早く触って…ぇ…」
なんてさ、普段なら絶対言わない(俺が覚えてないだけかもしれないけど…)台詞を口走ってた。
その瞬間、チカチカとする視界の中で、潤がニヤリと笑ったのが見えた(…ような気がする)
「くくく、そんなこと言われたら、リクエストにお応えしないわけにいかないよね?」
濃いけど…、涙のフィルターでちょっとだけ薄まったけど、やっぱり濃くて…、でも超格好いい顔が近付いてきて、尖った舌先が俺の唇を掠めた。
瞬間、俺の心臓がありえない速度で脈打ち始め、身体が期待にブルリと震えた。