第25章 俺達のスケジュール帳

和也side


なんだろうね、潤特製絶品パスタと、思った以上に合い過ぎるワインに上手いこと誤魔化された感半端ないんだけどさ…

でも仕方ないよね？

だって智だもん(笑)

｢で？ どうすんの？｣

｢どう…、って？｣

｢だからプレゼントよ。週末だったら急いで用意しないと…｣

って言っても、買い物に行ってる時間なんて、潤は勿論のこと、俺にもない。

いや、頑張れば行けなくはないけど、俺が選ぶより潤が選んだ方が、確実に翔ちゃん喜ぶと思うんだよな…

好みは違うけど、二人けっこう似たトコあるからさ。

変態度とかさ(笑)

｢それなんだけどな、実は既に注文してある…っつか、もう届いてる｣

｢は？ い、いつの間に？｣

俺、全然知らなかったけど？

｢で、なんだけど…｣

潤がグラスを置いて、一つ咳払いをする。

てか、嫌な予感しかしないんですけど…

｢実は俺もソレ欲しくてさ…｣

ほらほら、来たよ…

｢同じ物を二組注文したんだ｣

やっぱりか…

｢で、だな…｣

｢使ってみたい…ってこと？｣

｢まあ…、そういうこと…かな…｣

ほらね？
そんなことだろうと思ったよ。

もうさ、顔見ただけで分かっちゃうんだよね、潤が何考えてるかさ…(笑)