Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第24章 僕達のカレンダー③
枕を重ねたベッドヘッドに凭れ、智が立てた両膝を開き、ジーンズのチャックに手をかける。
ドキドキ…してんだろうな、チャックを下ろす智の手が震えてるから、俺まで妙にドキドキしてる。
「ね…、電気消してよ…」
前を開いたジーンズに手を突っ込み、縋るような目で俺を見る智。
バカだな…、その目がどんだけ俺の欲情を駆り立ててるか分かってねぇのな(笑)
「だーめ。電気は消さない」
「そんなぁ…」
「だって暗くしちゃったら智の可愛い顔見れないだろ?」
ま、可愛いのは顔だけじゃないけどな?
「それに、プレゼントは口ごたえしたりしないもんだぞ? 黙って贈られてろ」
…って、どんな理屈だよ(笑)
「分かったよ…。でもちゃんと見ててよ?」
おっ、開き直ったか?(笑)
「当たり前だろ? なんなら動画でも撮りたいくらいだ」
俺はベッドの上に無造作に置かれた二台のスマホに目を向けた。
スマホに保存しておけば、いつでも智を楽しむことが出来る。
でももしスマホを落としたりしたら…
このご時世だ、智のあられもない姿が全世界に拡散…なんてことにもなりかねない。
それだけは絶対にダメだ。
智のエロい姿を見ていいのは、この世にたった一人…、俺だけなんだから。