Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第24章 僕達のカレンダー③
「そう言えばさ、さっきから気になってんだけど…、あの紙袋は?」
ずっと気になってたんだ。
智が大事そうに抱えてからさ…
ひょっとして、俺への誕プレなんじゃね、なんて期待もしたりしてさ(笑)
「えっ、あ、ああ、あれ? あれはね、んと…」
口篭るとこ見ると、やっぱ俺への誕プレだよな?
智が色気より食い気は知ってたけど、まさかこんな飾り気一つない紙袋とは…
いや、寧ろ智だからこれも普通なのか?
何はともあれ、“俺のために”ってのが嬉しいじゃねぇか(笑)
「俺にくれんだろ?」
俺は智の前に両手を差し出した。
「う、うん…、そうなんだけど…」
顔を赤くするところ見ると、手作りの何かなのか?
益々期待に胸が膨らむぜ♪
「今更照れてんじゃねぇよ。俺らの間柄だろ?」
「それもそうだね。はい、翔くんどうぞ♪」
俺の両手にポンと乗せられる紙袋…
妙に軽いのが気になったが、俺はドキドキ胸を高鳴らせながら、紙袋を開いた。
「えっ…? これ…は…何でしょうか…?」
「何でしょうかって…、やだなぁ、翔くんたらぁ…。ゴムに決まってるでしょ♡」
それはこの箱のパッケージを見れば分かる。
でも…
まさかとは思いますが、コレ(ゴム)が俺への誕プレ…ってことはないよな?