Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第24章 僕達のカレンダー③
「んまいっ! やっぱ智の作るオムライス最高だぜ♪」
「マジで? 良かったぁ♪」
俺は次々出される料理を、全部…までは無理だけど、腹に収まる限り口いっぱいに頬張った。
そんな俺を見て、智が心底嬉しそうに笑う。
朝出かける時は、今にも泣きだしそうな顔してたのにな?
現金な奴だぜ、まったく(笑)
でもそんな智が今は可愛くて仕方ない。
って、俺も大概現金な人間だ。
だってさ、智の笑顔が見たいがために、腹がはちきれんじゃねぇかってくらいなのに、無理しちゃってんだからさ(笑)
でもさ、当然俺の腹にだって限界ってのはあるわけで…
「ふぅ〜、もう無理…」
俺はパンパンになった腹を摩った。
「残りは明日…っつうか、昼に食う」
「うん、そうしよ♪ あ、でもケーキ…」
ゲッ…、まだケーキもあんのかよ…
「パパさん特製濃厚チーズケーキなんだけど、無理…だよね?」
なぬっ!?
濃厚チーズケーキだと?
そんなモンがあると分かってたら、もう少しセーブしたんだけど…
「せっかくだけど、今は無理だわ…。明日…っつーか今日おやつにでも食おうぜ? な?」
俺は智の頭をポンと撫でると、「うん」と頷くのを待って、珍しくサラっと下りた前髪を掻き分け、額にキスを一つした。
「ふふ、擽ったいよ…」
肩を竦めた智を、若干ケプッとなりながら抱きしめる。
その時、俺はあることに気がついた。