Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第23章 僕達のカレンダー②
真っ直ぐお家に帰ろうとも思った。
でも、なんとな〜くそんな気にもなれず、僕はマンションから程近い公園に立ち寄った。
ブランコに座り、ゴムと一緒に買ったカイロを取り出した。
「ふふ、温かい♪」
カイロをモミモミしてほっぺに宛てると、じんわりポカポカする。
「あ、そう言えば…」
僕はコートのポケットを探り、スマホを取り出した。
でも…
「あれ? 電源切れてる…」
そっか、充電するの忘れてたかも。
いつもなら、50%切ったらすぐ充電するのに、そんなことも忘れてたよ。
翔くん、朝僕が送ったLINE…見たかな?
翔くんのことだから、きっと見たよね…
で、絶対怒ってるよね…
だって僕、我ながら酷いこと言ったと思うもん。
でもそれだって翔くんが悪いんだもん。
だけどさ…、僕だって本当はちょっと反省してるんだ。
あの時…、翔くんにちゃんと言えば良かった、って…
てっきり翔くん恥ずかしくて誤魔化してるんだ、って勝手に思い込んじゃってたから…
だから僕も悪いんだ。
でも今更“ごめんなさい”って言うのもな…変だし…
「はあ…、僕…どうしたらいいんだろ…」