Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第23章 僕達のカレンダー②
「お昼寝でもしよっかな…」
一人で寝るには広過ぎるベッドに横になり、瞼を擦る
いつもなら、ものの十秒で眠りに落ちてしまう僕だけど、今日は何故だか全然眠れなくて…
ふとベットサイドの棚に目を向けると、そこには空になったゴムの箱が置いてあった。
「そう言えばもうないって言ってたっけ…」
別に僕はゴムなんて必要ないと思ってるけど、翔くんはそうじゃなくて…
多分後処理のことを考えてくれてるんだと思うんだけどね?
エッチのあと、僕すぐ眠たくなっちゃうから…
「はあ…、買ってこないとね…」
って、これじゃまるで僕、期待しちゃってるみたいじゃん?
夫婦喧嘩の真っ最中(⟵一方的に、だけど…)たってのに、翔くんとのエッチ期待しちゃってる僕って…
「はあ…、お前も可哀想に…」
僕はちょっとだけ元気になりかけた息子くんをジーンズ越しにそっと包むと、ヨシヨシをするように撫でた。
こんなことしたらさ、止まんなくなっちゃうの分かってんのに…
「ごめんね? ホントは翔くんにヨシヨシして貰いたいよね? でも今夫婦喧嘩の真っ最中だから…。僕で我慢してね?」
僕はジーンズのチャックを下ろし、中から更に元気になってしまった僕の息子くんを取り出した。
あーあ、寂しいなぁ…