Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第23章 僕達のカレンダー②
潤に話してみようかな…
潤だったら、何か良いアドバイスしてくれるかもしれないし。
ふとそんなことを思う。
でもちょっと待って?
潤は翔くんと違って、ガッチガチの仕事人間ってわけじゃないけど、考え方とか…ちょっと似てるとこあるんだよな…
ってことは、潤に相談したって無駄ってことじゃん?
「はあ…」
「おいおい、人の店で辛気臭い顔してんじゃないよ…。しかもデカい溜息まで…」
グラスをピッカピカに磨きながら、ギロリと僕を睨む。
こんなに僕が傷ついてるのに、潤たら酷いんだから…
僕は出されたアイスコーヒーを一気に飲み干すと、ポケットに残っていた100円玉を三枚…カウンターの上に置いた。
「お釣りはいらないから…」
「どうした、珍しい…」
「ぼ、僕だってたまにはちゃんとお金払うもん」
いつもただ飲みしてるばっかじゃないもん。
「ほお…、それは有難いけどさ、足りないんだよね…、あと150円」
「うっ…」
もぉ…、潤たら人の痛いとこばっかツンツンしてくるんだから…
「分かったよ、後で持ってくるから、ツケにしといてよ…」
「いいけと…、今日お前変だぞ?」
「そう? 僕はいつも通りだけど?」
強がって見せるけど…
翔くんに(僕のじゃないけど)誕生日を忘れられ、潤にたかられ…、そりゃ変にもなるよ…