Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第22章 僕達のカレンダー①
遡ること数週間前…
忘れもしない、丁度会社も冬季休暇に入るって日の夜のことだった。
晩飯も食い終わり、後片付けを済ませた智と、さあこれから激甘ラブラブ生活(⟵自分でも言ってて大分恥ずかしいが…)が始まるぞ、とベッドにダイブした後のことだった。
いきなり電話をかけてきたかと思ったら、
「忘年会しようぜ♪」
とか言い出し…
当然、前戯の真っ最中だった俺は断わろうとしたが、断るよりも前に部屋のインターホンが鳴らされ…
まさかと思ってドアスコープから覗いてみると、そこにはいい感じに酔っ払った生田が立っていて…
一目見ただけで、自力で帰路につける状態にないことが分かった。
さてどうするか…
このまま居留守を使って生田が諦めるのを待つか、それとも善人よろしく俺達を遮る門扉を開くか…
俺は玄関先で、上向きかけた”俺自身”と自問自答を繰り返した。
だがしかし、だ。
「さっくら~いく~ん、あ~そ~ぼ~」
ってさ、玄関先で騒がれちゃったらさ、開けざるを得ないでしょ…
「静かにしろって…、今何時だと思ってんだ…」
ドアを開け、へべれけ状態の生田を中に引き込む。
すると足が縺れたのか、踵を帰した俺の背中目がけて、生田が倒れ込んできた。
つか、こんな足元も覚束なくなるって、どんだけ飲んだんだよ…