Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第18章 大人な俺達の危険な夜
いいところで…、いやもとい…
こんな時間に、しかも家の電話が鳴るなんて…、誰からだろう…
俺と松岡さんは一瞬顔を見合わせた。
けど、最高潮に盛り上がってる時に、止められる筈もなく…
「すご…ぃ…よ…、昌宏…さぁ…ん…、気持ち…いぃ…」
「ああ、すげぇ気持ちいいぜ、おめぇん中…、超あちぃよ…」
「ああ…っ…、そこっ…、いい…っ…」
俺は松岡さんに腰を支えられながら、自分のイイ場所に松岡さんの先端が当たるよう、腰を振った。
もう電話の音が耳に入らないくらい、俺達はもり上がっていた。
そしていよいよクライマックス…、という時、今度はテーブルの上に置いた松岡さんの二つ折り携帯が、任侠映画のテーマ曲を、それはもうけたたましく鳴らした。
当然“無視”を決め込もうとしていた俺達だったけど、松岡さんの携帯への着信は、やっぱり無視することは出来ない。
会社からだといけないしね?
「出て…?」
「んでもよォ…」
「いい…から…」
俺はなるべく声が漏れないよう、両手で口を塞いだ。
「お、おぅ…、悪ぃな…」
松岡さんが携帯を手に取り、着信の相手を確認する。
「ん…? んん…? は? なんで…?」
どう…したんだろう…
会社でトラブルとか?
「は、はい…、もしもし…」
電話を耳に当てた松岡さんの顔から、見る見る血の気が引いて行った。